もしあなたやあなたのご家族が、パーキンソン病やパーキンソン症候群などで、以下のようなことで困っていましたら、このページが少しでもお力になれると思います。
下の方にはエクセサイズなどの動画も貼ってありますので、参考にしてください!
- パーキンソン病について詳しく知りたい
- パーキンソン病について、回復・維持についてどのような考え方があるのか知りたい
- パーキンソン病とパーキンソン症候群は何が違うのかわからない
- パーキンソン病(パーキンソン症候群を含む)の病院以外の治療法を知りたい
- 当院がどのような考え方で施術を行っているのか知りたい
《目次》
- パーキンソン病とは
- パーキンソン病の主な症状とは
- パーキンソン病の治療薬
- パーキンソン症候群とは
- 現代医学(病院)における治療法
- 他の治療法の可能性
- パーキンソン病や症候群に対する当院の考え方
- パーキンソン病や症候群に対する当院の施術について
- パーキンソンに対するエクセサイズなどの動画一覧
パーキンソン病とは
パーキンソン病とパーキンソン症候群は発生の仕方(発生機序)などの違いで別なものとしてとらえられています。
ここでは、パーキンソン病について説明していきますね。
パーキンソン病の発症する年齢は40~60歳が最も多いです。
ただし、若年性パーキンソン病と呼ばれるものは、40歳以下で発症するケースもありますので、不調が出た時は放っておかないように気を付けてくださいね。
パーキンソン病の症状が起きる原因として、よく言われるのが「ドーパミンの不足」です。
ドーパミンは脳にある中脳という場所の黒質(こくしつ)の細胞から分泌されますが、何かしらの原因でドーパミンを分泌する細胞が働かなくなって、ドーパミンの量が不足してしまいます。
ドーパミンは運動を司る神経を刺激する物質で、ドーパミンの量が不足すると、その刺激が小さくなって運動が起きにくくなります。
その結果、パーキンソン病の症状と呼ばれる様々な症状が見られるようになります。
でも、考えてみて下さい。
どうしてドーパミンの分泌量が不足するのか?
どうして黒質の細胞が働かなくなる(変性する)のか?
そこがとっても大切な部分ですが、医学では解明されていません。
医学的に原因となる可能性としては・・・
- 頭部損傷
- 低酸素脳症
- 薬剤誘発性パーキンソン病
などがあります。
ただ、私の見解としては、以下のようなものも十分に原因になると考えています。
- 小さい時の頭部損傷
- 重心バランスのズレ
- 筋肉(特に骨盤から背骨・頚椎や頭蓋骨に着く筋肉)の緊張による循環不良
- 内臓の循環不良
これらがあっても、パーキンソン病の症状が現れることがあると考えています。
パーキンソン病の主な症状
パーキンソン病には特有な症状があります。
- 安静時のふるえ
- 仮面様顔貌
- 無動、寡動
- 姿勢保持反射障害
- 自律神経バランスの崩れ
- 精神症状
1.安静時のふるえ
手や指の震えが起きることが多いです。
震えが強くなってくると、身体全体に震えが起きます。腕や脚、顎(あご)など。
震えを止めようとしたときに一時的に震えるが止まる場合もあります。
2.仮面様顔貌
表情の変化が少なくなります。
極端に言うと仮面をつけているような感じなので、仮面様顔貌(かめんようがんぼう)と呼ばれます。
表情が乏しくなることで、笑顔が少なくなったり会話も少なくなったりします。
3. 無動、寡動
何かをしようとしたときの動作が非常に遅くなります。スムーズに動くことが大変になります。
鉛板を曲げるような動きとなります。
また、動きが小さくなるので、歩幅が小さくなります。これを「すくみ足」と言います。
その他、声が小さくなったり、喋りが遅くなります。
4. 姿勢保持反射障害
姿勢を保持しようとする運動(反射)が鈍くなるので、バランスを崩しやすくなります。ちょっとしたことで転びやすくなります。
症状が進むと、起き上がるのも大変になります。
5.自律神経バランスの崩れ
自律神経のバランスが崩れます。その結果、緊張する神経(交感神経)が活発に働いている状態が続きます。
そのため消化器系の働きが鈍くなり、便秘になりやすくなります。
その他、発汗過多、脂顔、排尿障害が見られる場合もあります。
その他、不安症やうつ病などの精神症状などがみられるとされています。
6.不安症や抑うつ、幻覚症や認知症などの精神症状
パーキンソン病の治療をされている方の中には、精神症状を誘発している場合もあります。
ただし、薬の副作用にも精神症状がみられることがあるので、注意してくださいね。
表情が乏しくなるため、感情の変化も乏しくなったりします。
※感情は自分で動かすことが出来るので、幸せなことや楽しいことを率先して行ってくださいね。
注意していただきたいのは、薬の副作用というケースもありますので、薬を飲むことで何か良くない症状が出たときは、医師や薬剤師に相談してくださいね。
パーキンソンの治療薬
主要なお薬の一部をここではお伝えします。
※副作用などについては医師または薬剤師に絶対にお聞きください。
- L-ドーパ(L-DOPA)
- 抗コリン剤
- アマンタジン類
- ドパミン受容体刺激薬
- 塩酸セレギリン
- L-ドプス
【L-ドーパ】
パーキンソン病の症状の原因が脳内のドーパミン量が不足することですが、実はドーパミンを飲んでも脳に届きません。脳の前に門番がいてドーパミンが入らないようにしてしまいます。
Lドパはその門番を上手に抜けて脳に入り、脳に入った後にドーパミンに変化する薬となります。
Lドパは脳に入りますが、脳内にはそれを分解する成分があるため、通常はその分解する酵素の働きを鈍くするLドパ分解阻害剤を合わせて処方されます。
副作用:消化器系副作用(悪心、嘔吐など)、めまい、起立性低血圧、循環器系副作用(不整脈)、精神症状(興奮、幻覚、妄想、抑うつ)、不眠、ねむけ
【抗コリン剤】
パーキンソン病ではドーパミンの分泌が減りますが、ドーパミンが減るとアセチルコリンを使う神経が高ぶり症状が出てきます。
そのため、分泌が増えてしまうアセチルコリンが反応する神経に「アセチルコリンと反応するのを控えてね」と働きを抑えるための薬が、この抗コリン剤です。
副作用:口の渇き、便秘、食欲低下、頻脈、動悸、排尿障害、視調節障害、幻覚、妄想、注意力低下、記銘力障害
【アマンタジン類】
もともと、抗ウイルス剤として開発されたものです。
使っているうちに、脳の神経細胞からのドーパミンの分泌を促進する作用もあることが分かってきました。
副作用:消化器系副作用(悪心、嘔吐、食欲不振など)めまい、立ちくらみ、不安、幻覚、妄想、下腿むくみ
【ドパミン受容体刺激薬】
ドーパミンが増えても、それをキャッチする細胞(受容体)の働きが悪ければ意味がありません。ドパミン受容体刺激薬は、そのキャッチする受容体を刺激して働きを促進指せるものです。
L-ドーパより刺激が弱いです。
副作用:幻覚、妄想、眠気、強い悪心、心臓弁膜症
【塩酸セレギリン】
これは、脳内のドーパミンの分解を抑制させるものです。
全ての物質は「出たら消える」というようにバランスを取っています。ドーパミンも同じです。
これは、その「消える」という分解を鈍く刺せるものです。
副作用:消化器系副作用(悪心、嘔吐、食欲低下など)、不随意運動、幻覚、ふらつき
【L-ドプス】
パーキンソン病の方を調べると、ノルエピネフリンが不足していることがわかりました。これは、ノルエピネフリンを補充する薬となります。
副作用: 消化器系副作用、便秘、血圧上昇、不整脈、動悸、四肢冷感、排尿障害、幻覚、妄想、不随意運動、パーキンソン症状の悪化
当院は薬の使用を禁止するなどの考えはありません。なぜかというと、薬によって日常生活の質を維持したり向上するケースもあるからです。
ただ、何でもかんでも薬を多くするという考えでもありません。それは薬の副作用で困っている方々もいるからです。
ですので、薬の使用については、何か体調におかしな反応がありましたら、気軽に医師や薬剤師に相談してくださいね。
放っておくと、薬害で症状が出る場合もありますので。
パーキンソン症候群とは?
パーキンソン病の原因ははっきりしていません。原因は分からないけど、黒質からのドーパミンの分泌量が不足してしまう、というものです。
しかし、パーキンソン病のような症状があるけど、その原因がある程度はっきりしているものがあります。
「症候群」というのは、「いくつかの症状がある」という意味なので、パーキンソン症候群というのは「パーキンソン病に似た症状が出ている状態です」と言うことになります。
たとえば、頭部の外傷や多発性脳梗塞などの血管障害、薬による薬剤性(薬物性)のパーキンソン症候群もあります。その他に、一酸化中毒などの何かに対して中毒の症状としてパーキンソン症候群を呈するものもあります。
そのため、違う名前がついた病気であっても、パーキンソン症候群に含まれることがあります。
病院での治療は様々ですが、原因が分かっている、たとえば中毒症や薬害などについては、早急に対策が打てるケースもあります。
現代医学の治療法
現代医学(一般的な病院)での治療としては、薬物療法(薬による治療)が中心となります。
薬物療法をベースとして、リハビリにより機能低下の速度を遅くしたり、QOL(生活の質)の維持を目指します。
病院によっては音楽療法や食事療法を行っているところもあるようですが、こちらは統一された治療法ではありません。
また、震えがひどい方には手術により電極を埋めて動きを制御する場合もあります。
そして、最近では細胞移植により症状が改善(ヤール分類で、4度や5度の方が2度への改善)したという報告もありますが、研究はこれからの様です。
他の治療法の可能性
パーキンソン病に対して、薬によるコントロールや、電極などの手術以外のアプローチ法はを考えてみます。
人は良くなろうとする力が根本にあります。
風邪をひけば、ウイルスをやっつけて回復したり、腕にケガを負えば血を止めたりばい菌をやっつけるシステムが働き、自然に治っていきます。
ただ、そういったシステムが働きにくい環境であれば、上手に働きません。それが続くと回復することが困難になってきます。
たとえば、脳梗塞。
脳梗塞は血管が詰まってしまい脳の細胞に血液が行かなくなります。その結果、脳細胞が壊死してしまいその細胞が働かなくなります。
その細胞が足を動かす指令を出すところであれば、足が動かなくなります。
細胞は壊死してしまうと、それが生き返るということは難しい。だけど、その働きを他の細胞で補うことは可能になります。
最初は足が動かなくても、リハビリを行っていると足が動くようになったりします。
頭を刺激して循環を良くしながらリハビリを行う事で、急速に(機能)が回復するケースもあります。
このことから、どんな症状であっても、一度死んでしまった細胞が生き返ることは難しいけど、他の細胞が働いて同じような機能を改善させることが可能かもしれないとなります。
それには環境を良くすることが大前提になります。
循環が悪い状態であれば、リハビリしていても細胞に必要な酸素や栄養素などが入った血液が十分量到達しないからです。
だから、身体を整えることが大切になってきます。
パーキンソン病に対する整体としての当院の考え方
※当院の整体は他の整体屋や揉み屋やリラクゼーション店とはぜんぜん違います。
当院は整体を通して、あなたのコンディションの改善・維持を行っていきます。
整体とは字のごとく身体を整えることです。揉んだりバキボキすることではありません。身体の根本を整えること。
何のために整えるのかと言いますと、以下の目的で身体を整えます。
- 血液の循環を良くする
- 自律神経の働きを良い環境にする
- 脳と身体の神経伝達を良い環境にする
- 心と身体のバランスを良い環境にする
【血液の循環を良くする】
身体に不必要な歪みがあったり、背骨の動きが悪い(硬い)状態にあると、全身の血液循環が妨げられます。
歪み自体が悪いモノではなく、必要だから歪みが生じるのですが、歪んだ構造が元に戻らない状態になると身体に負担がかかります。
リラクゼーションや揉み屋さんなどでは、全身を揉みますが、歪みがあると揉んでも筋肉は緩みません。
反対に、不必要な歪みを整えるだけで筋肉は緩みます。結果的に循環が良くなります。
【自律神経の働きを良い環境にする】
強揉みを行うところやボキバキと骨を鳴らして行う施術を行うところ(全部とは言いませんが)、交感神経が優位になります。
自律神経は緊張する交感神経とリラックスする副交感神経があります。
仕事や家事や人間関係など日常生活では交感神経が優位になります。
交感神経が働くことは悪い事ではありませんが、交感神経が働きっぱなしになり副交感神経が優位になる事が少なくなると病気になります。
交感神経が働いているときは血管が細くなりやすく循環が悪くなります。また、脳もリラックスできないので興奮するホルモンが出まくりな状態になります。
結果、循環も悪く、休まることもできずに細胞に疲労が蓄積してしまいます。そのために病気になります。
当院の施術は、中には眠ってしまう人がいるくらいリラックスして受けることが出来ます。もちろん、強揉みや骨を鳴らすことはしません。
自律神経の働きを意識した施術になります。
【脳と身体の神経伝達を良い環境にする】
身体の状態は脳にフィードバックすることで、脳が身体に良い信号を出します。
身体だけで行うフィードバックもありますが、脳が身体全体を統合しているため、脳のフィードバックが不可欠になります。
たとえば、腸の一部で循環が悪い時は、『循環が悪いよ』という信号が神経を通って脳に送られ、脳は「その周辺の循環量を上げましょう」という電気信号を腸に送ります。
パーキンソン病で言えば、『身体の震えが起きている』という信号が脳に送られると、「震えを最小限に抑えましょう」「震えの原因となっている部分の循環を良くしましょう」という信号が身体全体に送られます。
その大半が背骨(の中の脊髄など)を通してやり取りされます。特に大切なのが首の骨となる頚椎(特に上部頚椎)です。
ここをソフトな刺激で整えることで、身体と脳の神経伝達の改善を図っていきます。
【心と身体のバランスを良い環境にする】
心と身体も密接な関係があります。
身体以上に心が大切だという考え方もあるくらいです。
心がマイナスに向いている状態だと、それをわかった欲しいというサインとして身体に症状を出すことがあります。
たとえば、母親の心労が子供の症状になって出るということもそれに含まれます(子供はいつも母親に太陽でいてほしいと無意識に思っているから)。
心のケアもとても大切だと考えていますので、施術は一人ひとり予約制とさせていただいています。
パーキンソン病に対する当院の施術法(整体治療法)
上記の考え方をベースに、身体全体をソフトな刺激で整えていきます。
当院の整体施術は次の部分に重きを置きます。
- 検査(身体の動きや痛み、硬い部分)
- 不必要な歪みの把握(初回は説明します)
- ソフトな刺激での歪み調整
- 背骨一つ一つの動きの調整
- 頭蓋骨のソフトな調整(必要な場合のみ)
- 内臓のソフトな調整(必要な場合のみ)
- 変化(施術した結果、どのように変化したか確認)
施術がきちんとできると、身体全体に変化が出てきます。
揉んでもいないのに筋肉が柔らかくなり、施術前には押すと痛みがあった部分も痛みが無くなったり、身体の動きも軽くなったり可動域(動く範囲)が広くなったり、呼吸が楽になったり、歩くときに足の運びが楽になったり、床をきちんととらえられるようになったり・・・
必ず変化が出ます。
変化が出るということは、「良い方向に向かえる身体だ」とか「この状態を維持できるんだ」という認識が出来るようになります。
それは心や身体の希望にもなります。
希望はとっても大切なものだと思っています。希望があると不安に考えが支配されることも少なくなりますし、パーキンソン病以外のことを考える余裕が出来るからです。
そしたら、たとえパーキンソン病であっても人生を楽しんでいいという自分に対する許可が下りるからです。
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もしあなたやあなたの愛する方がパーキンソン病(パーキンソン症候群も含めて)お困りでしたら、気軽に連絡くださいね。
少しでもお役に立てたらうれしいです。
いつでもいつまでも、笑顔で幸せに過ごしていただけたら幸いです。
ここまでの長文を読んでいただき、ありがとうございます。
感謝してます☆☆☆
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