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人間万事塞翁(さいおう)が馬|パーキンソン病やがんなどの病気から幸せや回復に向くきっかけづくり

【今日のひとこと】

 

人間万事塞翁(さいおう)が馬

むかしむかし、中国の北の方に、一人の老人がいた。

 

老人は塞(とりで)近くに住んでいたことから、後に塞翁と呼ばれる人物だ。

 

老人は、占いに優れており、人々の生活を占いで支えていた。

 

 

 

ある日のこと、老人が飼っていた馬が突然逃げ出してしまった。

 

当時は馬は非常に貴重なものだったので、周りの人達は老人を気の毒がった。

 

 

 

 

「馬が逃げてしまったんだってなぁ」

「かわいそうなことだ」

「気を落とすなよ」

 

 

 

と、周りの人達が老人に声をかけると、老人は言った!

 

 

 

「ありがとうな~」

「でも、大丈夫なんじゃよ」

「そのうち福がくるからのお」

 

 

笑顔になりながら、本当に福が来てしまったかのように、確信に満ちて言うものだから、周りの人達も「そ、そうか」とそれ以上何も言うことはなかった。

 

 

 

数日たったある日、逃げて行った馬が戻ってきた!

 

しかも一頭で戻ってきたのではなく、足の速い優れた馬(駿馬)を引き連れて戻ってきたのだ。

 

 

 

周りの人達は「おおすごい!すばらしい!良かったな爺さん」と声をかけると、老人は言った。

 

 

 

「これは不幸の元になるだろう・・・」と。

 

 

 

この老人は何を言っているんだと、周りの人達は理解を示さなかったが、数日たつと、それは現実のものとなった。

 

 

 

連れてきた駿馬に老人の息子が乗っていると、落馬して足の骨を折ってしまったのだ。

 

 

 

周りの人は、「爺さんの言っていた通りだな。不幸になってしまったんだ、かわいそうに」と、老人に見舞いに行くと、またしても意に反することを老人は言ってきた。

 

 

 

「これは幸福になるな」と。

 

 

 

一年後、老人たちが住む地域は戦争に巻き込まれた。

 

戦争に巻き込まれ、若者たちは徴兵され、多くの人が亡くなった。

 

しかし、足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだ。

 

 

 

 

という話があるんだよ。

 

 

分かりやすく言うと?

 

 

人生の幸不幸は予測しがたいということだね。

 

幸福だと思っていたことが実は不幸につながっていたり、不幸だと思っていたことが実は幸福につながっていたりする。

 

 

すべては捉え方かもしれないけどね。

 

 

だとしたら、今がどんなに大変な病気であったとしても、そこには気づいていないだけで幸福があるのではないかって考えることができるよね。

 

 

確かにそうですね!

 

友達に胃がんになった人がいますが、その人は言っていました。

 

「胃がんになったからこそ、家族の大切さやありがたみが分かった。健康な時は家族との時間をぜんぜん考えていなかったが、これからは家族を優先しながら生きていこうと思う」って。

 

 

 

もしかしたら、病気って今まで気が付いてこなかった、考えてこなかった幸せを知らせるために出てきたものかもしれませんね。

 

 

 

良いことが起きたときは有頂天にならず感謝して、悪いことが起きたときもそれで得られる何かに気づいて感謝する。

 

あ、これ、健康になっちゃいそうですね♪

 

 

そうだね。

 

どんな状況であっても、幸福が全くないということはないからね。

 

辛いことを考えて現状が幸せに向かえばいいけど、辛いことを考えても状況が良くならないのであれば、幸せなことを考えた方が良いもんね。

 

 

 

ということで、今日は何を考える?

 

 

そうですね。

 

仕事は大変だしストレスだけど、ストレスを払うことで給料をもらっていると思ったら、どうせなら楽しんじゃおうかなと思います。

 

あと、仕事が終わった後の楽しみについても考えちゃいます。

 

 

なんか、楽しくなってきました♪