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食べない方が健康になる理由

私たちは「一日3食食べなさい」って小さい頃から言われてきたから、何気なく一日3食が普通なんだろうって思っていたんですが、一日3食が最近しんどくって、一日2食のときがあります。

 

 

やってみると一日2食のときの方が身体がラクな感じで、胃もたれとかもしないし、風邪をひくことも少なくなったんですが、これってどういうことなんですか?

 

 

おお、自分の体験から自分の身体の変化を感じ取るって、とっても素晴らしいことだね!

 

 

江戸時代って、一日に何回の食事だったと思う?

 

 

そうですね、一日2食って聞いたことがあります。

 

しかも、お昼は玄米おにぎりで、夜も粗食だったって聞いたことがありますね。

 

それで、一俵とか三俵とかの米俵を担いでいたんだから、すごいですね!

 

 

ほんと、すごいよね!

 

外国人が来た時の感想に、「日本人はいつも笑顔で幸せそうだ」と言うものもあれば、「日本人の怪力はすごいものがある、どこからあんな力が出てくるのかわからない」というものもあるよ。

 

 

 

今回は食事の質の話はしないけど、回数と量の話をしようかね。

 

 

はい!

 

 

江戸時代とか、もっと昔だと、現在と比べて食材が多かったわけじゃないし、いつもお腹いっぱいご飯を食べられるわけじゃないから、基本は粗食になるの。

 

 

日本での稲作は縄文時代から行われていたってわかっているんだけど、それより昔なら狩猟がメインになるから、量はもっと少なくなるよね。

 

 

稲作になると、なんとなくご飯の時間が決まってくるけど、狩猟時代は獲物が取れたときに食べるという感じだから、時間も決まっていないよね。

 

 

そして、お腹が満たされている時間よりも、お腹が空いている時間の方がすごく長かったということが容易に推測できるよね。

 

 

はい。

 

今の時代よりも、栄養価が少なかっただろうし、お腹いっぱいに食べ物を食べられる機会も少なかったと思います。

 

でも、考えてみたら、私たちの時代では、年々新しいへんてこな病気が発生してきているし、がんを見ても日本だと年々増加傾向にありますよね。

 

昔はガンとかの病気があったってあまり聞かないですね。

 

 

そうだね。

 

確かに、平均寿命が今と比べると短かったから、身体的にガンが発生する前に死んでいたということもあるけど、奇病と言うのはあまりなかったと思う。

 

亡くなる原因は、細菌などの衛生的な原因か、傷やケガと言った物理的な原因か、寿命といった単純なものが多かったよね。

 

 

それでも、現代は子どもたちにも多くの病気が存在しますもんね。

 

親戚や友達の子どもにも、花粉症を始めクローン病、小児がん、小児喘息、アトピーなど、さまざまな病気を目にします。

 

食べ物は栄養価が高くなっているはずだし、お腹いっぱい食べられる環境になっているはずなのに、どうして病気の人達が増えていしまったんだろう?

 

 

それが食べる量と質に関係してくるんだよ。

 

今回は量の話ね。

 

 

免疫やホルモン分泌に非常に関わっているのが、小腸なのね。小腸が活発に動くことで免疫力が高まったり、ホルモン分泌が正常であったりするの。

 

腸脳相関っていう言葉があるけど、これは腸と脳はとっても影響しあっているよって言うこと。

 

腸が元気だったら脳も元気で、腸が不健康なら脳の働きも悪くなるっていう意味ね。

 

 

食事をたくさん食べると、小腸は食事の分解吸収に忙しくなってしまう。

 

免疫的な働きや、ホルモン的な働きに負担をかけてしまうんだ。

 

そうなると、病気をしやすくなるし、今までかからなかった病気にもかかりやすくなっていく。

 

 

食べることって身体に良くないんですか?

 

 

必要最低限を食べるとこはとってもいいことだよ。

 

断食したら体調が良くなったって言う話や本がたくさんあるけど、そもそも食べすぎだから断食が功を奏するのだよね。

 

 

本来なら、回数を考えずに、お腹がすいてきたときに「あ~、お腹が空いてきたなぁ」って気づいて、空いている状態を楽しんで、「あ、もうそろそろ何か食べたいな」って思ってから、バランスのいい料理をつくって、おいしく食べればいいんだよ。

 

 

なるほど!

 

昔の人は、「お腹空いたな」って思ってても獲物が取れないときもあるから、もっともっとお腹が空いてから食べていたんですもんね。

 

 

それでも、今の人達よりも身体能力は高かったわけだし、集中力も高かっただろうから、身体も精神も充実した状態だったってわけですね。

 

 

そうだね。

 

まず、知って欲しいのは、食べすぎは身体に毒でしかないということ。

 

食べるほど胃腸に負担がかかるから身体が疲れてしまう。

 

 

たいていは、好きなものを食べるから、栄養価が偏った状態がひどくなるし、そこに粉ものや砂糖(三温糖やメープルシロップなども含む)が入っていれば、膵臓や肝臓への負担も高くなって、血液はドロドロになって、血栓が作られやすくなるの。

 

 

小さい頃、風邪ひいたときや調子が悪くなったときは「食べないと治らないから、たくさん食べなさい」って言われたけど、あれは間違いだったんですね。

 

 

そう、間違い!

 

野生動物を見ていたら、調子が悪いときは「食べないで休む」が鉄則なのがわかるよね。

 

 

現在食だと、『普通』に食べるだけでカロリーオーバーになってしまうの。

 

3食食べなくても、カロリーオーバー!

 

意識してカロリーオーバーになるかならないか何だよね。

 

 

だから、一日2食くらいでちょうどいい。一日1食でもいいくらいだよ。

 

ただ、よ~く噛んで食べること。

 

もちろん、砂糖とかは摂らない方がいい!

今、病気なら、絶対に摂らないぞって決めて3ヶ月は食を意識的に改善した方がいいからね。

 

 

食べる喜びってあるので、私にそんなことできるかしら?

 

 

そうだね、食べるのも喜びだよね。

 

なら、「砂糖系は週に一回にする」って決めて、それを楽しみに1週間を過ごせばワクワク一週間になるね。

 

 

やってみるとわかるけど、粗食をしているとね、不思議とジャンクなものを食べたいって言う気分がなくなっていくよ。

 

ジャンクなものを食べると精神的に病むんだけど、精神的に病むとジャンクなものを食べたくなるんだよね。

 

 

そのサイクルからも脱出してほしい!

 

 

生まれた命、生きている命を充実させて幸せに過ごすためにね♪

 

 


【ワーク】

1.食べる前に、お腹が空いているかどうか確認しよう!

2.食べるなら、一口50回以上噛んでから飲もう!

 

お腹が空いていないのなら、そんなに食べる必要はないですよね。

 

お腹が空いているときの腸の動きは、免疫力を高めます。