今日は本田宗一郎さんのある話から始めるね
はい
本田宗一郎さんは今の自動車メーカーのホンダを作った人だけど、町工場のときにミカン箱の上に立って「俺はF1で世界一になる!」って宣言して、その目標をかなえた人でしたよね!?
そう。
僕の好きな話があるので、それを紹介しようと思うの。
本田さんが社長をやめるとき、「俺は全国にあるホンダの営業所と工場をまわって、社員一人ひとりと握手をしたい」と言って代表を降りたのね。
そして、全国を回り、海外も訪れた。
その時の話。
本田さんがある工場に行ったときの話ね。
ある工場で、ある技術者に本田さんが握手をしようとしたとき、その技術者は握手の前に、急いでその場から離れようとしたんだ。
どうしてですか?
その技術者、手が汚れていたんだよ。
自動車の整備をしていたところに本田さんが来たもんだから、そのまま本田さんのところに出て行ったんだね。
で、本田さんはその技術者に声をかけた。
「おい、君、どこに行くんだ!?」
技術者
「すみません、手が汚れているので、手を洗いに行こうと思って」
技術者の手は真っ黒に油で汚れていたんだ。
本田さん
「なんだ、そんなことか」
本田さんは、その技術者の真っ黒に汚れた手をしっかりと握りしてめて…
「いい手してるなぁ!立派なもんだ!俺はこういう手が一番好きなんだよ!」
と声をかけたんだ。
本田さんと技術者、そして周りのみんなは涙を流して感謝しあったんだ。
なんか、いい話ですね♪
うん、いい話だよね。
でね、僕がこの話を聞いたとき、「あ~、だから本田さんは元気なんだな」って思ったの。
どういうことですか?
本田さんはもともとバイクを作っていたんだけど、その理由は…
糟糠の妻が重たい荷物を自転車で運んでいるのを見て
「なんとか楽にできないものか?」
という思いから、自転車にエンジンを付けたのが本田技研の始まりだったの。
それでそれで?
「自分が与えられた状況で、目的を見つけてそれに向かって進んでいく」と言うことを、創業以来、いやもっと前からやっていたんだよね。
それって、『元気』そのものじゃないかなって。
無理やり他者や社会のために何かをしなければいけないっていう話じゃなくって、自分がやりたいこと、自分が喜ばれること、自分を喜ばせることに、自分の身体や頭や心を使う。
それって元気な生き方じゃないかなって思ったんだよ。
「身体が健康じゃなければ元気じゃない」っていう枠の話じゃなくってってことですか?
そう。
もちろん、今、病気でつらい状態なら、そのつらい状態から少しでもラクな状態になっていくこともとっても大切だよ。
でもね、今もてる目的や喜びを持つことを諦めて、病気ばかりに頭も心も取られていたら、そりゃ元気でないよね。
そっか。
今や未来に喜びや希望が無かったら、今元気になる意味さえ持てなくなってしまうもんね。
そうなると、元気になるのも健康になるのも、なんだか難しそう。
そうなんだ。
だからね、「自分って今の環境でどんなことをやりたいかな、どんなことをやってあげたいかな?」って考えてほしい。
その考えているときって、病気に目がいかないんだよ。
やりたいことに目が行くの。
自分や人の喜びに目が行くの。
もう、その瞬間から元気になっていくでしょ!
でも、「自分のやりたいことなんてわかりません」とか「自分や人の喜びなんてわかりません」って言う人、いるんじゃないですか?
そりゃ、いるよね。
過去の僕がそうだったからわかるよ。
でもね、それはちょっと違うってことが分かったの。
今まで気づこうとしなかったら気づけないだけ。
今までもっと自分の内面を深堀りしていなかったから、自分の気持ちに気づけないだけ。
たったそれだけだからね。
「わからない」って言うのは、実は内面が「知られたくない」から「わからない」っていう回答を出しておけば、それ以上深堀してこないだろうなって内面(エゴ)が思っているだけなんだよ。
だから、「わからない」からがスタートだよ~
それをして、今からもっと元気に前に進んでほしいんだ。
結局は外じゃなく内なんですね!
いっつも外に振り回されちゃってましたが、内に目を向けます♪
少しずつでいいからね~☆
はい♪
【ワーク】
『今』ある環境の中で、あなたがやってみたいこと、あなたが喜ぶものは何ですか?あなたが喜んでほしい人は誰ですか?
半年後はどうですか?
それはなぜですか?