身口意(しんくい)という言葉をご存知でしょうか?
身口意は一文字一文字に意味があります。
この身口意三つが揃っていれば自分がやろうとしていることが成し遂げられるというものです。
反対に、身口意が揃っていなければ、成し遂げようとしてもなかなか前進できません。
もし、あなたが、人間関係、経済的なこと、仕事面、家庭面、目標達成などに何か問題を持っているとしたら、もしかしたらこの身口意が揃っていないのかもしれません。
身口意とは
身:行動(やっていること)
口:言葉・思考(口に出して言うことや、考え)
意:心やビジョン(未来に対して想っていること)
これらを一致させると成し遂げられるし、一致させなければ成し遂げられないというモノです。
たとえば、人間関係で考えましょう。
職場のAさんがあなたに対して、いつもキツイ言い方をしてきたとします。
Aさんとは仲良くりたいとは思わないまでも、つかず離れずの状態で痛いとしますね。
身:つかず離れずで良い距離感を保つ
口:相手を傷つけず、深くかかわらないように会話をする
意:Aさんとは浅い関係で自分の気分が損なわない関係性でいるようないめーじをする
これが、この場合の身口意です。
それを、どれか一つが一致していないとしますね。
たとえば・・・
身:相手と関わらないように距離を遠くする(距離を遠くするということは、その分Aさんを意識していることになります。反対に、あなたもAさんから意識されるようになります)。
口:Aさんの悪口を言う(それが回りまわってAさんに届いたとしたら、Aさんはあなたに対してもっと関わるようになって来るでしょう。もちろん、あなたを責める存在として)
意:Aさんのことを嫌な存在と意識する。意識すればするほど、あなたとAさんとの関係性は深くなります。また、「関わらないようにしよう」と強く考えれば考えるほど「今は関わっている」という意識を強くさせるため、やっぱり関わり方が強くなりやすくなります。
では、今度は健康について考えてみますね。
いま、あなたが何かしらの病気で困っていたとします。身体の病気や心の病気、どちらも同じだと思ってください。
身口意を一致させるというのは
身:健康的な生活を営む
口:明るい口ぐせを言う、自分も人も元気になる事を言う
意:健康的な状態ならどんな感じかなと、健康な自分をイメージして、その感覚を味わう(体感、感情など)
こういう生き方をしていれば、身体は健康になりやすいし、心も健康になりやすいですよね。免疫だって上がります。
でも・・・
身:身体を動かさない、夜遅くまで起きている、身体にストレスのかかる生活スタイル
口:不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言っている(または人との会話にそのような内容がある)。自分の身体が如何につらいかばかり、言っても仕方がない人にたくさん言っている
意:自分の身体がマイナスになるイメージばかり持っている、このままいくと大変なことになるのではないかばかり心配している
このような状態になっていれば、健康に行きやすいでしょうか?
きっと、第三者的に考えれば、だんだんと病んでいく方向に進んじゃうよね!という意見になると思います。
では、この身口意を現実的にどのように活用していけばいいでしょうか?
それはまずは、『意』から決めることです。
自分がどのような状態になりたいのか、イメージしやすい部分まで明確にしてみましょう。
実際に、その状態になれるかどうかは考える必要はありません。
ただ、自分がどのような状態になりたいのかを『知る』『明確にする』ということが大切です。
『意』ができたら、そうなっている人の生活を考えます。
どのような生活をしているかな、どのような「感じ」で日常を過ごしているかな。運動とか、寝る時間はどうかなと。
それを『身』で実践して行きます。
もちろん、最初からパーフェクトにこなす必要はありません。
今の生活でいらない部分を引いた後に、イメージした生活の中で出来ることをプラスしていきます。
そして、そのような生活をしていて、楽しく幸せに過ごしている人たちはどのような言葉を使っているかなと考えます。
たいていは天国言葉ですよね。
うれしい、たのしい、感謝してます、しあわせ、ありがとう、最高だね!
といった、プラスの言葉が多くなります。
それを意識して使うようにしましょう。
そうなると、身口意のすべてを一致させた生活になるので、自分の思い描いた生活の方向に進み始めます。
最初はギャップが大きいので、進んでいるかどうかわかりませんが、徐々に無意識に知らず知らずに進み始め、気が付いたらその路線に乗っているということも多々あります。
何ごとも楽しみながらやってみてはどうでしょうか(^^)/