がん、痴ほう症、動脈硬化、ホルモン関係の病気、消化器系の病気など、さまざまな病気の原因となるのが活性酸素。活性酸素は必要なものだけど、必要以上に増えすぎた時に病気の原因となるので、その対処法が大切になります。整体で循環を整えたり心身のリラックスも効果的ではありますが、身体を作っている大本は『考え方』と『栄養』。今回はそのうち『栄養』について大切なスカベンジャーについてお伝えします。
《目次》
活性酸素とは
活性酸素ってどうして出て来るのか
スカベンジャーとは
スカベンジャー摂取のための身近なものは何
活性酸素とは
活性酸素と言うのは、酸化能力が高い酸素のことで、イメージで言うと錆(サビ)を作って壊す作用の強い物質となります。
たとえば、体内に細菌が入ってきたとします。
細菌を攻撃してやっつけないと、体内で細菌が増えだして身体が大変なことになります。
そんなとき、活性酸素が細菌にピトッとくっつき細菌をやっつけてくれるんです。
そのような働きのために活性酸素が体内で生産されます。
活性酸素ってどうして出て来るのか
活性酸素は白血球の一種となる顆粒球から作られます。
顆粒球は体内の細菌をやっつけるために、ムムムって気張って活性酸素を作るんです。
その細菌などがやっつけられた残骸が膿となって出てくるんですね。
とっても人助けな顆粒球さんです。
でもですね、顆粒球が多くなり過ぎると活性酸素が必要以上に多くなります。
その結果、正常な細胞をも傷つけるようになるんです。
血管の内面が傷つけられると、「傷つく⇒修復⇒傷つく⇒修復」が繰り返され、血管が硬くなっていきます。これが動脈硬化です。高血圧の原因にもなりますね。心臓にも負担がかかりますし、脳血管障害(例:脳梗塞)の原因にもなります。
内臓の細胞が傷つけられて、その修復が間に合わなければ細胞のガン化の原因にもなります。
ホルモン分泌細胞が傷つけられれば、ホルモンが正常に分泌できなくなり、不調な状態が続きやすくなります。
このように、必要なはずの活性酸素も、必要以上になってしまうと身体が大変な状態になります。
もう、体内炎症状態です。
顆粒球が増える原因は、考え方や過労などさまざまなストレスですが、社会で生きていくためにはなかなか避けられないものがあります。
そのため、今回は食事(栄養)という観点から、不必要な活性酸素を減らす役目をするものを紹介しますね。
スカベンジャーとは
身体の掃除屋、スカベンジャーの紹介です。
スカベンジャーという言葉には「ゴミを拾って生活する人」という意味もありますが、今回は「体内の毒素や不要なものを処理する物質」という意味で使わせてもらいます。
栄養素におけるスカベンジャーの働きは以下の三つです。
活性酸素の生成を抑える
活性酸素の除去
活性酸素から細胞などを守る
一般的に生活しているだけで、必要以上の活性酸素が出来てしまうので、スカベンジャーを摂取することで健康的な状態(バランスのとれた状態)をキープすることができるようになります。
では、スカベンジャーはどういったもので摂取することができるのでしょうか。
スカベンジャー摂取のための身近なものは何
スカベンジャーとして働くものはたくさんあって、代表的なものだと以下のようなものがあります。
ビタミンC
ビタミンE
カロチノイド
ポリフェノール
これらについての食べ物を、今回は紹介しますね!
ビタミンC:レモン、イチゴ、みかん、柿、パセリ、トマト、ブロッコリー、番茶
ビタミンE:アーモンド、大豆、落花生、シジミ、かつお
カロチノイド:緑黄色野菜(色の濃いもの)、海藻、たまご
ポリフェノール:ごま、緑茶、赤ワイン、生姜、ハーブ
毎日の食事や、休憩に、上記のものを組み合わせながら『気軽』に摂ってみてはどうでしょうか。
私たちの身体を作っているものは、大きく分けて二つになります。
『考え方』と『食べ物』
考え方をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、食べ物はすぐに変えることができますもんね。
楽しく、幸せに感じる時間を増やしながら、ちょっとずつ健康になっていただけたら嬉しいです♪