パニック障害の克服のきっかけになれば
《目次》
- パニック障害とは
- パニック障害の症状
- パニック障害を引き起こす原因・要因
- パニック障害と一緒に見られやすいモノ(合併症)
- パニック障害の治療(病院・クリニックによる)
- パニック障害の回復に欠かせないモノ
- パニック障害の回復にした方が良いこと
- パニック障害になったとしても
パニック障害とは
パニック障害は、環境の変化や何かに対処しなければいけないなど強い不安・ストレスに遭遇した時に、突然動機や息切れと言った自律神経失調症の症状が出てしまう病気です。
最初は思い当たる原因があることが多く、発作的に症状が出てもすぐに治まります。しかし、それを何度も経験していると、発作が出るパターンが強くなり、ちょっとした環境の変化やストレスで動機や息切れが出てきてしまいます。
他の精神障害を併発することもありますので、早めの対処が必要です。
アメリカ精神医学会からはパニック障害はパニック症(パニックの症状があるモノ)と変更されていますが、一般的にはパニック症がいという言葉が使われています。
パニック障害の症状
パニック障害の症状は自律神経系の症状が多く見られます。
- 動悸が激しくなる
- 呼吸が荒くなる(呼吸困難)
- 胸を締め付けられように苦しくなる
- 漠然とした不安感が出てくる
- 手汗や顔汗が急に出る
- 「このままどうなってしまうのだろう」という恐怖感が出てくる
- 手が震える
パニック障害を引き起こす原因・要因
パニック障害を引き起こす原因は様々ですが、急激なストレスが精神に与える影響と考えることが出来ます。
たとえば、ミュージシャン・俳優として活躍する星野源さんは少年時代のいじめが原因でパニック障害になってしまったと言います。
ミュージシャン・俳優の堂本剛さんは、上京してきたころから精神的不安定な状態になって、パニック障害になったようです。
俳優の高島政伸さんは、まじめな性格で多くのことを背負い込み過ぎて、自分を追い込み過ぎてパニック障害になったと言われています。
ストレスになる事は人それぞれ違いますが、回復するうえにおいても、自分とってストレスになる事を知っておくことはとても大切なことです。
パニック障害と一緒に見られやすいモノ(合併症)
パニック障害で苦しんでいる方は、他の精神障害も併発することがあります。
- 鬱症状
- 不安性障害
- 恐怖症
- 強迫性障害
精神障害の他にも自律神経失調症の症状を患うこともあります。
- めまい・頭痛
- 重度の肩こり
- お腹の症状(腹痛・下痢)
- 睡眠障害
パニック障害の治療(病院・クリニックによる)
ここでは一般的な療法についてお伝えします。ただ薬に頼る期間があってもいいとは思いますが、その後の薬に頼らないで元気に生きる生活につながるモノとして、後述することも参考にしてください。
病院やクリニックにおける一般的な薬物療法と精神療法です。
薬物療法では、抗鬱(こううつ)剤や抗不安薬が処方されます。SSRI(セロトニンの再吸収を抑える薬)もあります。
薬物療法を行うときは、ドクター・カウンセラーと協力して、上手に断薬まで行く流れを作りましょう。
精神療法は一般的には不安になるような出来事に対しての考え方や対処法を相談する方法となります。その際にカウンセラーの先生がどのように対処すればいいのかを助言し、それを行いながらパニック障害の症状が出ない時間を作っていくことになります。
パニック障害の回復に欠かせないモノ
IKKOさんは友人の優しさ、そしてアドバイスに救われ、氣持ちにゆとりを持って生きれるようになり、症状が改善していきました。
お笑い中山家のお兄さん中川剛さんは弟の礼二さんや先輩芸人からサポートされ一時休業していたところからバラエティ番組に出れるまで回復しました。
長嶋一茂さんはなるべく医師や薬に頼ることをせずに、生活環境・暮らしをシンプル化することで落ち着きを取り戻し、今では多くのテレビに出られるようになりました。
星野源さんは『だまって俺についてこい』(クレイジーキャッツ)という歌の中の「そのうちなんとかなるだろう」という言葉で前向きになれたとのことでした。
薬物療法は精神伝達物質の働きを抑制することで症状が落ち着くようにするものですが、回復を考えた時は、やはり周りのサポート、環境の改善、心に元気やゆとりを与えてくれる音楽や映像が大切な役割を果たします。
パニック障害の回復にした方が良いこと
- まずはゆっくりできる時間を作ること
- 自分自身(内面)を知ること
- 不安だと思うことや精神的にストレスになる事を紙に書きだす
- ストレスに対しての対処法を紙に書きだす
- 感謝できることを紙に書きだす
- 気の知れた仲(家族・友達)との会話を大切にする
- 好きな音楽を聞く
- 好きなアートを鑑賞する
- 食事にも気を付ける
- 身体を動かすことが出来れば軽い運動をする
- 筋トレが出来れば筋トレをする
- 姿勢を正す
- 笑顔になる(作り笑顔で大丈夫)
- 自分の感情に気を配る(良い感情なら続ける、悪い感情ならニュートラルになる事をする)
自分に合う方法を試してみましょう。
ゆっくりでも、回復の方に進めればそれでよし!と考え、肩の力を抜いて「今」を楽しむことを考えてみましょう!
パニック障害になったとしても
パニック障害は30人に1人が経験するとも言われるもので、それほど珍しいものではありません。誰もがかかってしまうかもしれないものです。
だけど、精神的なもの・外見に見えにくいものに対して理解されないケースも、少なからずあるのが現状です。
もしかしたら職場や友人関係から傷つくようなことを言われるかもしれません。
でも、そういうことを言う人は、そのくらいの人なんだ!とただ思うだけにしましょう。
そして、期間は個人差がありますが、パニック障害を克服・改善している人たちがたくさんいます。
ですので、諦めず、ただ頑張りすぎずに、周りのサポートを嬉しく受け入れて、前に進んでいただけたらと思います。
※前に進めない時は休むことも大切です
この記事が参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。